SLやまぐち号
時刻表で面白そうな臨時列車を見つけ、実家から福岡へ帰るついでに乗ることに。加えて、有名なSL列車の「やまぐち号」乗車と津和野散策も楽しもうという趣向。
新神戸(兵庫県)8:23発
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山陽新幹線・ひかり349号
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新山口(山口県)10:16着
新山口駅からまず「SLやまぐち号」に乗車。“貴婦人”とも称されるC57形蒸気機関車が牽引するのが定番だが、この時はC56とディーゼル機関車のDD51の重連。SL列車という感じがあまりしなくて残念ではあったが、とりあえず乗れたことには意義がある。車内は子供連れで満員状態。喧しかったが、これを機会に鉄道好きが育つのであれば喜ばしい(笑)。
▲【新山口駅】SLの周りには黒山の人だかり。
新山口(山口県)10:31発
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山口線・臨時快速「SLやまぐち号」
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津和野(山口県)12:28着
▲(左)各車両は内装が異なる。これは展望車風客車。(右)欧風客車。
▲(左)昭和風客車。(右)明治風客車。
▲大正風客車。
▲【津和野駅】到着。
太皷谷稲成神社
次に乗る列車までの時間を利用して、津和野を散策。私はいわゆる“観光旅行”というものが好きではない。ガイドブックやパンフレットに載っている場所へ行っても、その内容を「確かめに」行くだけで、自分なりの発見や感動があまり得られないと思うからだ。というわけで津和野では全く存在を知らなかった「大皷谷稲成神社」という神社を目指すことにした。
▲太皷谷稲成神社の鳥居が見えてきた。周囲は桜の花盛り。
▲山肌をウネウネと続く鳥居の列の中を進む。
▲拝殿の前に到着。石段を登りきった境内からは素晴しい眺め。
大皷谷稲成神社へ行ったのは正解だった。ズラッと連なる鳥居の列は壮観だったし、エンヤコラエンヤコラと参道の階段を登った先で見ることができた津和野を一望する風景は素晴らしかった。津和野の穴場と言えそうだ。
大満足で石段を降り、駅へと戻る。いよいよこの旅のメインの目的である列車に乗車。
▲津和野の町並み。堀には鯉が泳ぐ。
萩・津和野号
津和野駅から乗車するのは臨時快速「萩・津和野号」。使用車両が普段和歌山県を走っている「きのくにシーサイド」だというのも面白いが、運行経路もすごい。津和野から山口線〜山陰本線〜美祢線〜山陽本線と4つの路線を経由して下関駅まで走るのだ。こんな遠回りの経路で始発から終点まで乗り通すのは、よっぽどな物好きだけだろう。そんな物好きの1人である私はもちろん乗り通す(笑)。
▲【津和野駅】萩・津和野号。DE10牽引の客車列車。益田駅までは機関車を制御できる運転台付きの客車が先頭。
▲【津和野駅】寝台車を改造した展望車。
津和野(山口県)14:12発
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山口線〜山陰本線〜美祢線〜山陽本線・臨時快速「萩・津和野号」
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下関(山口県)18:30着
▲客室内。普通車の座席は特急列車の余剰となったグリーン車用のもの。展望車は明るくオープンカフェのような雰囲気。
▲【下関駅】到着。
津和野駅から下関駅まで実に4時間18分を要したが、全く飽きることは無かった。9割方を展望車で過ごしたが、内陸では山並みや里山の風景、山陰本線では日本海の風景と車窓も大変楽しめた。いまだに「萩・津和野号」を上回る列車には乗れていない。惜しむらくはこの「きのくにシーサイド」用車両が2007年に引退・廃車されてしまい、もう2度と乗ることが出来ないということ。リニューアルしたとはいえ改造前の車両は国鉄時代の古いものだったし、車齢の面から仕方がなかったのかもしれないが・・・残念。
さて、あとは福岡のアパートへ帰るだけだ。
下関(山口県)18:43発
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鹿児島本線・5249M
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門司(福岡県)18:50着/18:52発
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鹿児島本線・1333M・快速
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小倉(福岡県)18:57着/19:18発
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鹿児島本線・4383M・快速
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博多(福岡県)20:25着
<交通費>
ひかり349号(新神戸〜新山口・指定席に乗車・学割):10,630円
青春18きっぷ(1回分):2,300円
快速「SLやまぐち号」指定席券:510円
快速「萩・津和野号」指定席券:510円
計:13,950円