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快速「九千坊号」
いよいよ2泊3日の南九州編スタート・・・なのだが、前日の結構ハードな行程に加え、睡眠不足でとっても眠い!「こんなことなら、宿代をケチらずに熊本に泊まればよかった・・・」と後悔しつつ、前日の夜の行程を逆にたどり(泣)熊本駅に到着。
箱崎(福岡県)5:44発
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鹿児島本線・2121M
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博多(福岡県)5:50着/6:02発
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鹿児島本線・2323M
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大牟田(福岡県)7:33着/7:40発
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鹿児島本線・5323M
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熊本(熊本県)8:37着
熊本からは快速「九千坊号」に乗車。この列車は以前ネット上で「指定席がお座敷」という情報を読み、ぜひ乗ってみたかった列車だった。外観や内部は一見普通のローカル線のディーゼルカー(1両編成)。ほんとにお座敷があるのかと不安になりつつ自分の席を探すと・・・おおっ、クロスシートを強引に改造して作られたお座敷があるではないか(笑)!こうして人生初の「お座敷列車の旅」を楽しむことができたのだった(乗り心地は良かった)。
熊本(熊本県)9:03発
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鹿児島本線・快速「九千坊号」
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八代(熊本県)9:51着
▲快速「九千坊号」@熊本駅
▲一見普通の車内の一角にお座敷スペースがある
なお、「九千坊」とは球磨川流域の伝説に登場する河童の名前。それにちなみヘッドマークや車内の随所に河童のイラストがあしらわれていた。また、お座敷部分には肥薩線沿線の名所の写真や解説の冊子も置かれており、遊び心だけでなく心配りも感じられる素晴しい列車だった。
▲車内の随所に河童のイラスト
▲肥薩線沿線の写真や解説を掲載したもの
この列車は八代から肥薩線に入り、球磨川の景色を眺めながら人吉まで行く観光列車。ぜひこのお座敷で肥薩線の旅を楽しみたかったのですが・・・。残念ながら肥薩線は明日乗る予定で、明日はこの列車が走っていないため今回の旅では不可能。ということで八代で下車しました(泣)。しかし今思うとなんとかこの日を肥薩線にしてプランは組めなかったものか・・・。
▲快速「九千坊号」@八代駅
海浦駅
牛山隆信さんの「もっと秘境駅に行こう!」(小学館文庫)の巻末に鹿児島本線(当時)の海浦(うみのうら)駅について「秘境駅を探訪。蜜柑山の中腹。」という短い解説があり、これになぜか強く魅かれて、現在、第3セクター「肥薩おれんじ鉄道」の駅となったそこを訪れてみた。
八代(熊本県)10:19発
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肥薩おれんじ鉄道・6117D
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海浦(熊本県)10:54着
▲海沿いを走る肥薩おれんじ鉄道の車窓
「秘境駅」「蜜柑山の中腹」という表現にはいまいち当てはまらない感じだったが(蜜柑畑は近くにあるにはあるが)、急斜面の上に建つこの駅からは海側はすばらしい眺めを、山側には箱庭のような里山の風景を見ることができ、駅舎はないもののとても雰囲気の良い駅だった(近くに高速道路のものらしい高架橋があるが、あまり気にはならず)。ホームで海を眺めながら昼食を食べ、通過するJRの貨物列車を撮影したりして出発。
▲海浦駅にて
指宿枕崎線〜3日目終了
海浦(熊本県)11:49発
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肥薩おれんじ鉄道・6119D
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出水(鹿児島県)12:43着/12:59発
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肥薩おれんじ鉄道・6323D
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川内(鹿児島県)14:07着/14:22発
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鹿児島本線・2451M
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鹿児島中央(鹿児島県)15:10着
▲指宿枕崎線の車両@鹿児島中央駅
鹿児島中央(鹿児島県)15:14発
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指宿枕崎線・343D
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喜入(鹿児島県)15:58着
喜入(きいれ)駅は名前が面白いので、下車印(駅名の小さなハンコ)を18きっぷに押してもらうために立ち寄っただけで、特に何も期待していなかった。「喜び入る、喜入駅です」という独特の車内アナウンスとともに列車は喜入駅に到着。
▲喜入駅
改札で狙いの下車印を押してもらった後、駅舎の中で入場券に関する案内書きを発見。どうやらこの駅で入場券を買うと、おめでたい駅名にちなんで、入場券に「合格祈願」や「商売繁盛」など計6種類のスタンプの中から好きなものを押してもらえるらしい。と、いうことで早速購入。選んだスタンプは「家内安全」(駅名にピッタリな感じの「商売繁盛」とどっちにしようか迷ったが・・・やっぱり「家内安全」の方が大切!)。こうして予期せぬお土産を手に入れることができた。
▲喜入駅の案内書きと購入した入場券
喜入(鹿児島県)16:20発
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指宿枕崎線・1349D
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指宿(鹿児島県)16:50着
◎スタンプ!
▲指宿駅
喜入駅を出発した後、スタンプラリーのスタンプ設置駅である指宿駅へ。ここでの滞在時間はわずか6分。この間に私が何をしたかというと・・・。まず「改札で下車印を押してもらう→スタンプを押す」ここまでは普通。次に「駅前で記念写真」これもよくある事。ただその次が「駅前に発見した足湯に入浴」というもの。入浴できた時間は2分(笑)。それからダッシュで駅に戻り、「これは神技だ!」と自画自賛しつつ(笑)、次の列車に乗り込んだ。
指宿(鹿児島県)16:56発
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指宿枕崎線・5333D
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枕崎(鹿児島県)18:08着
枕崎駅へ向かう途中、JR最南端の駅、西大山駅を通った。しかし今回の旅では下車できず。窓から手を伸ばしてその標柱の写真を撮るだけ(泣)。
▲JR最南端の駅、西大山駅
また、車窓には美しい形をした山、開聞岳が見えたが・・・あいにくの曇り空のため、いまいち(泣)。
▲車窓の開聞岳
そして終着駅、枕崎駅に到着。が、ホームへ降りてみて唖然。なんと、つきあたりには家の近所のドラッグストアそっくりの建物(100円ショップらしい)!駅舎も無く、1本のホームと線路があるだけで、しかも周りを住宅に囲まれているという、何の面白みも無い駅だった。これまで訪れた駅で、ここまでひどい駅は記憶にない。がっかり(号泣)。意気消沈しながら枕崎駅を後に。
▲枕崎駅にて
枕崎(鹿児島県)18:17発
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指宿枕崎線・5226D
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山川(鹿児島県)19:22着/19:27発
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指宿枕崎線・1362D
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鹿児島中央(鹿児島県)20:48着/21:17発
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九州新幹線・つばめ70号
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新水俣(熊本県)21:50着
◎スタンプ!
▲つばめ100号@新水俣
新水俣(熊本県)22:28発
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九州新幹線・つばめ100号
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新八代(熊本県)22:42着
九州新幹線を乗り継いで新水俣駅でスタンプを押した後、計画段階から気付いていた難所、「新八代駅の2分乗り換え」にチャレンジ。九州新幹線と特急「リレーつばめ」とは同じホームで乗り換えられるが、在来線普通列車は別のホーム。もし乗り換えに失敗すると八代のホテル到着が1時間ほど遅れ、睡眠不足に拍車がかかる・・・。ということでなんとしても成功させたかった。
新八代駅に到着し、すぐにホーム(3階)から階段を駆け下り新幹線の改札(2階)へ、「今回の旅に使った切符はすべて持って帰る」と決めていたため、その手続き(切符に乗車記念のハンコを押してもらう)を行ったが、改札の駅員さんの動きがもどかしくて仕方なかった(笑)。その後、予定としては「同じフロアにある在来線の改札を通る→在来線のホーム(地上)へ階段を下りる→列車に乗る!」というものだったが・・・同じフロアに在来線の改札は無く、「在来線乗り場はこちら」の矢印は下へ降りる階段へ。「なるほど、在来線は改札とホームがどちらも地上にあるのだな」と階段を駆け下りるとなんとそこは駅舎の外!「えっ!」と周りを見渡すと、降りてきたのとは別の上へ続く階段に「在来線乗り場はこちら」の矢印が(泣)。必死にその階段を駆け上がり、改札を通り、ホームへの階段を駆け下りている最中に「ドアが閉まります、ご注意ください」という無情のアナウンス!半ば諦めつつホームにたどり着くと・・・。おおっ、まだ列車が発車していなかった!あわてて飛び乗ったとたんドアが閉まり、間一髪、予定通り八代駅へ向かえたのだった(汗)。
新八代(熊本県)22:44発
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鹿児島本線・6359M
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八代(熊本県)22:47着
こうしてスタンプラリーの旅3日目が終了。16本の列車に乗り、鈍行のみで九州を縦断。海浦という雰囲気の良い駅や、おもいがけない喜入駅のお土産など楽しい思い出もできたが、枕崎駅には本当にがっかり。2つしかスタンプを押せず、かなり交通費がかさみ、あまり良いプランではなかったかと少し後悔した1日であった。
<交通費>
JR発足20周年・青春18きっぷ(1日分) :1,600円
快速「九千坊号」指定席券(熊本〜八代) :300円
肥薩おれんじ鉄道「おれんじ18フリーきっぷ」:2,000円
九州新幹線(ナイスゴーイングカード使用)
乗車券(鹿児島中央〜新八代):1,690円
自由席特急券(鹿児島中央〜新水俣):1,170円
自由席特急券(新水俣〜新八代):1,170円
計:7,930円
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JR九州スタンプラリー旅3A前編へつづく