鉄の頁 > オススメの駅 > 採銅所 さいどうしょ (福岡県/JR日田彦山線)

採銅所駅採銅所駅

福岡県〜大分県の内陸を走るJR日田彦山線。その沿線のとある小さな集落に大正4年(1915年)に建てられた和洋折衷の木造駅舎がある。その駅の名は採銅所。「採銅所」とはこの集落の地名なのだが、現在この地で銅の採掘が行われているわけではなく、大和朝廷がここで銅を採掘していたという伝説に由来するのだという。和洋折衷とはいえパッと見は和風の駅舎だが、よく見ると破風や天井の装飾に“大正モダン”とでもいうべき洋風の装飾が見られ、山間の小駅にこれだけの駅舎を建てた鉄道会社の、そして設計者の心意気が伝わってくる。

2010年度に老朽化により駅舎の解体計画が浮上したが、地元住民の保存運動が実り、駅のある香春町が買い取った上で文化財に指定。2011年7月に補修作業も完了し、現在は往時の綺麗な姿に蘇った上で今もなお現役の駅舎として活躍中だ。なお、ここでは補修前に訪れた際の写真を掲載しているが、いずれ綺麗になった姿を見に再訪しようと思っている。

※写真:2007年6月3日撮影。

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