アオイガイの殻


2006年4月6日@福岡県津屋崎(白石浜〜勝浦浜)
一見貝殻のようだが、これはアオイガイ(葵貝:殻が葵の葉に似ていることからの命名。)というタコの仲間が自分の粘液によって作った殻で、生きているときはこの殻の中にタコが入っている。殻はプラスチックのような質感。英語で「ペーパー・ノーチラス(紙のオウムガイ)」というだけあって大変薄く壊れやすいので、採集や保管には注意を要する。なお、こうした殻を作るのはメスのみ(オスは体長15ミリほどで殻は無い)で、この殻に卵を産んで孵化するまで育てる。
ムラサキダコの死骸


2007年12月1日@福岡県新宮浜
アオイガイに引き続き、タコの仲間のムラサキダコ。写真はメスで、足(腕)と足の間に紫色の膜があり、(カラスに足先を食いちぎられていたが)頭の先から足先まで約50センチを越える大きな個体だった。なおオスには膜はなく、体長もメスに比べて小さい。
カバザクラの貝殻


2007年11月24日@福岡県新宮浜
二枚貝の仲間のサクラガイは、貝殻が大きさも色も桜の花びらに似ていることからの命名で、秋〜冬に大量に漂着している様子は(桜が散っているようで)そこだけ季節が違って見えるほど。写真はサクラガイの仲間のカバザクラで、殻のちょうつがいの部分から縁に向かって斜めに2本の白っぽい線があるのが特徴。白・ピンク・紅・オレンジなど様々な色をした貝殻は向こうが透けるくらい薄いので、採集や保管は注意が必要。
メダカラ・ハナマルユキの貝殻




左:タカラガイの一種、メダカラ/2006年4月6日@福岡県津屋崎(白石浜〜勝浦浜)
右:タカラガイの一種、ハナマルユキ/2006年4月8日@福岡県岡垣浜
貝殻を集めだすときりが無いのであまり拾わないようにしているのだが、タカラガイの仲間のものはついつい拾ってしまう。魅力的で不思議な形をしていて、貝コレクターの中で最も人気のあるグループだ。
貝殻いろいろ



左:ヨメガカサ?(かさ貝の仲間。)2007年11月24日@福岡県奈多海岸
中:キサゴ(昔は殻がおはじきとして使われた。)/2007年11月24日@福岡県奈多海岸
右:ツメタガイ(他の貝の殻に穴をあけ、中身を食べる。)/2007年12月24日@福岡県三苫海岸



左:ベニガイ(殻の穴はツメタガイによるもの。)/2002年10月11日採集@福岡県奈多海岸
中:マテガイ(細長い二枚貝。)/2007年11月24日@福岡県新宮浜
右:カガミガイ(白い貝殻が夕日に染まった。)/2007年12月1日@福岡県新宮浜
その他



左:ハリセンボンの死骸/2006年4月3日@福岡県新宮浜
中:タチウオの稚魚?/2006年4月21日@福岡県三苫海岸
右:サメ(トラザメ科?)の卵の殻/2006年4月21日@福岡県三苫海岸



左:フジツボの一種の殻/2007年11月24日@福岡県奈多海岸
中:カメノテ(甲殻類)/2007年12月24日@福岡県三苫海岸
右:モンシロチョウの死骸/2006年4月6日@福岡県津屋崎(白石浜〜勝浦浜)



左:カイメンの一種?/2007年12月24日@福岡県三苫海岸
中:コウイカの甲/2007年11月23日@福岡県新宮浜
右:シシイカの甲/2007年11月23日@福岡県新宮浜



左:イトマキヒトデ/2002年12月15日@福岡県三苫海岸
中:ヤツデヒトデ?/2006年4月8日@福岡県岡垣浜
右:ウニの仲間、ブンブクチャガマの一種の殻/2006年4月3日@福岡県新宮浜